※本レビューは記載にあたり、作者の丸井とまとさんの掲載許可をいただいております。
丸井とまと先生の最新刊
丸井とまと先生の最新刊が発売されました。
「さよなら、2%の私たち」の書影が公開されました。優子鈴さんに繊細で華やかに描いていただいております。
— 丸井とまと (@maruitomato) December 11, 2023
今月発売です。よろしくお願いいたしますhttps://t.co/ik133llCJx pic.twitter.com/9lsk3fMd1d
2023年12月28日に発売した、丸井とまと先生の最新作。
小説『さよなら、2%の私たち』を読んだ感想とどんな人におすすめかを紹介します。
タイトル:さよなら、2%の私たち
作者:丸井とまと
出版社:スターツ出版文庫
『さよなら、2%の私たち』を読んで欲しいのは
- ちょっぴり控えめで内気なタイプ
- 愛想笑いの人付き合いに疲れちゃった
- あなたはかけがえのない人なんだよ〜と感じたい
- ハッピーエンドがやっぱり大好きな
- 学生の女の子 (心はいつでも18歳の大人女子も含む)
読んだ後どんな気持ちになる?
ありのままの自分でいいんだよと肯定されて、
自分の思ったことを言葉に出したくなり、
自分のための笑顔を大切にできます(^^)♡
『さよなら、2%の私たち』の紹介
『さよなら、2%の私たち』のあらすじ
この本の特徴的な設定は、『ペアリング』という制度です。
ペアリング制度は高校で実施され、相性が良いと判断される人と組んで課題に取り組むことになるのです。
人との関係に悩みながらも、少しずつ成長していく多感なお年頃の心の悩みも描かれる青春なお話です。
ヒーローがカウンセリングしてくれるの…
優しさが沁みる。
『さよなら、2%の私たち』の登場人物
主な登場人物は、5人います。
▷我らがヒロイン:紺野 八枝(こんのやえ)
周りのことを考えすぎて、上手く笑顔を作れているかな?と不安に思い、うつむきがちな女の子。実は優しくて芯が強い素敵な子。
▷ペアリングの相手:沖浦 一樹(おきうら いつき)
ポジティブ思考だけれど、ちょっぴり苦労人の思いやりあふれる男の子
▷お友達:近藤 有海(こんどう ゆうみ)
運動好きで、活発な女の子。八枝ちゃんと咲羅沙ちゃんと仲良し。
▷お友達:岡村 咲羅沙(おかむら さらさ)
八枝ちゃんと有海ちゃんと仲良し。
▷クラスメイト:まりなちゃん
自分に正直で、男の子とも気楽にお話しできる女の子
出番は少なかったですが、個人的には大人たちの常に見守って、本人たちの意思を尊重する対応も印象的でした。
『さよなら、2%の私たち』との出会い
私がこの本と出会ったのは、本当に偶然でした。
知り合いの方の使っていたアイコンが可愛くて、
どなたが描いたアイコンですかー?
と勇気を出してお尋ねしたところ、
まるいさん(@maruioekaki)です。
と教えていただいたのです。
そして、まるいさんについて調べていると、本職は作家さんである!と知りました。
さっそく携帯で読み始めたところ、こ、これは、、、、私の好きなやつ!
も、求めていた小説に出会った〜!!!と思い、速攻でKindleで購入し、読み始めました。
そして,案の定好きなテイストだったので、他の本もポチり。最近、毎日本を読んでいます。
『さよなら、2%の私たち』の心に響いたところ
『さよなら、2%の私たち』を読んで1番、心に響いた箇所は
“自分のために笑ったら?”
『さよなら、2%の私たち』丸井とまと
と八枝ちゃんが、沖浦くんに言われたシーンです。
あまり詳しく述べるとネタバレになってしまうので控えますが、八枝ちゃんの心を救いこの後の困難に立ち向かう勇気をくれた沖浦くんの名言です。
おすすめポイント
自分の意見を言う時に、相手や周りの人の顔色を見てどうしても躊躇しがちな内気な人の気持ちに
そっと寄り添って共感し、背中を押してくれる!優しい本です。
読みながら、
ありのままの自分の気持ちを大事にして良いんだよ。
あなたはかけがえのない人間なんだよ。と
沖浦くんがカウンセリングしてくれる気がしていました。
(実際は、八枝ちゃんにかけてる言葉が読み手の心の柔らかいところに響きます。)
そして、背中を押された私のとった行動は、著者である、丸井とまとさんに、直接のファンレター?で片思いを告白!笑
ブログに書いても良いですか?
とお伺いして、誕生したのが、あなたが今読んでおられるブログのこのページです。めぐり会わせですね。
そして行動したことで、憧れだった小説家の丸井とまと先生と、メッセージをやりとりすることができました。さらに、光栄なことにご好意でアイコンイラストを書いていただけるほどにまで!優しい丸井先生に感謝です。
人生なにがあるかわからないものです。
日本人はシャイなんで、つい、察して〜のオーラを出しがちですし、思いやりや、空気を読む。
そんな、スキルを求められがちです。
そして、言わなくてもわかるよね〜と、関係が近くなる程、言葉を省きがち!になってしまいます。
自分の素直な気持ちを言葉を出して、伝える!
はじめは勇気のいることかもしれません。
けれど大丈夫です。
この本を読んで、八枝ちゃんの頑張りを見ると
不思議と自分にもできる!と自信が持てるのです。
『さよなら、2%の私たち』の気になるところ
唯一ここがもっとこうだったら…と思う点は、
綺麗に終わってしまったことです。
え?ハッピーエンドなのになにを言ってるの〜と思われるかもしれません。
ハッピーエンドだ!と確信して読める安心感とトレードオフになってしまいますが、続きが気になるハラハラ思わせぶりな終わり方で、続刊も出して欲しかったなあ〜と欲張りな読者である私は思いました。
まとめ
丸井とまと先生による、『さよなら、2%の私たち』
青春物語の中での、ポジティブな沖浦くんによる、包み込むような優しいカウンセリングのようなセリフと、八枝ちゃんの成長に私は心がわくわく動きだしました。
読み終わった後には、
- 自己肯定感が高まり
- 自分の意思をしっかり口に出して伝えることの大切さ
- 自分らしい笑顔を愛おしく思わせてくれる
そんな素敵な小説でした。
今すぐ読みたい人は、Kindleでどうぞ。
本は紙だよね〜と。自分でページをめくって読みたい派の方はお好みでどうぞ。
ちなみに…
購入者特典の沖浦くんサイドのお話も、そうだったのね〜と裏事情もわかり最高でした!
本編読み終わった後は、
購入者特典のお話も必読です〜
私の拙い語彙力では、丸井とまと先生の作品の魅力を表現しきれないことが心苦しいので、ぜひご自身で『さよなら、2%の私たち』の世界観をご堪能ください。
タイトルの意味がわかった時には、
あなたの笑顔もより一層輝きが増していることでしょう(^^)
笑う門には福来る♪
いっぱい笑っていきましょう〜♡